仕事やめて世界放浪してくる

2018年7月から、世界一周の旅に行ってきます!

ソマリランド③ ソマリランド人の切なる願い

◆ルート

日本→中国→ベトナムラオス→タイ→ミャンマー→日本→ウズベキスタンキルギスカザフスタン→日本→イラン→UAEイスラエルパレスチナ→ヨルダン→エジプト→スーダンエチオピアジブチソマリランド

 

 

◆2019.2.15

さてソマリランドでどこに行くか。

ハルゲイサ以外の候補地は、北部のバルベラという港町(ダイビングができるなんて噂もある)とそこにいくまでにあるラスゲールという遺跡である。

ソマリランドの観光というと後者のラスゲールがメインで、これはフランスのラスコー洞窟のような洞窟に古代人の落書きが書いてあるような場所らしい。

 

値段次第かなーと思ってホテルに聞いてみるも、ラスゲールだけで120ドル。

もちろんバルベラまで行くともっと高い。

 

値段もさることながら、昨日の移動を思い出してしまうと、どうせ道は舗装されていないか舗装されていてもひどい状態なんだろう。

どういうふうに考えてもラスゲールはバルベラに行く気になんてなりはしない。

結局観光はハルゲイサのみ。

今日明日はハルゲイサを観光して、明日か明後日にはエチオピアに向かうことにした。

 

 

今日は金曜日、ムスリムの週末。

ちゃんとしたレストランやショップはほぼ閉まっていたが、市場の露天はけっこうやっている。

そこで今日は市場を中心に休日でも見に行けるスポットを探すことに。

 

昼ころ市場を散策。

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どこの市場でも服屋は多い。

 

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街の中心部の道だが舗装されていない。

しかしけっこう人通りはあって活気はある。

 

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やたら多い靴屋

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はちみつ。ソマリランド産らしい。

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なにかと思って味見をさせてもらったら甘いお菓子だった。

そしてなかなかうまいという。

 

 

この日わかったソマリ人の特性!

 

①みんなめちゃ話しかけてくる。特に女性が…。

これは他の国(特にムスリムの国)に行ってもそうなんですが、とにかく「チャイナ!」「チン!」、「ハロー」、「ハワユ」とにかくうるさいくらいに話しかけてくる!

今までの国の中でもトップクラスにうるさい!

 

そのくせほとんどの人は一言話しかけただけで満足するという…。

車からすれ違いざま一声だけ声かけてくるとかも多い。

もはや好意なのかどうかはわからん。

 

珍しかったのは女性も「チャイナ!」って言ってくること。

これは他のムスリムの国だと珍しい。

でも別にコミュニケーション取ろうとしてくるわけじゃなくて、すれ違いざまにこっちの顔も見ずぼそっと「チャイナ!」って言ってくる女性とか多い…。

もはやシャイなのか攻撃なのか不明である。

あと意外に英語話せる女性も多い気がした。

まあ男性や子供は普通にフレンドリーに声かけてくる人も多いです。

 

②平和アピールがすごい。

これは文字通り。

ソマリランドは平和!ソマリアとは違うんだ!」は合言葉。

安全(Safe)じゃなくて平和(Peace)って言葉を使うのは、単なる治安の問題だけじゃなくて、戦争を自治で終わらせた彼らなりの思いがあるのだろう。

 

③写真好きと嫌いが激しい。

他の国みたいに写真を撮れ撮れ言ってくる人も多いんだけど、写真撮るなって言ってくる人もそこそこ多い。

人に言われてカメラ出したのに、他の人にダメって言われてしまうケースがけっこうあった。

どうやらここでは「ダメ派」のほうが強いらしい。

ひどいケースだと、子どもたちにせがまれて写真を撮ろうとしていたら、近くにいたおっさんが割って入ってきて、子どもたちが叱られてたなんてこともあった。

あとはカメラを出してもいないのに、「写真ダメだよ」なんて言われたりとか。

そんなもんだから最後の方はカメラを出すのも疲れて、完全にカメラを閉まって歩いていた。

これ、ムスリムは全般的に写真ダメってきく事があるけど、あんまり面と向かって拒否されることってこれまでなかったんですよね(ハルツームでは2回ほどあったけど)。

気になってホテルの人に理由を聞いたけど、あんまり納得できる回答を得られず…。

でも絶対なんかあると思うんだよなー。

 

④宗教を聞いてくる。そして…。

めちゃくちゃ宗教聞かれます。「ムスリム?クリスチャン?」みたいな感じで。

今日だけで20回くらい聞かれたと思う。

 

最初の方は無宗教って答えてたら、勧誘がすごかったのでちょっとやばいと思い、神道にしたら全く理解されなかった。

それじゃあと思い仏教にするも、これも理解されるかどうか半々なんですよね…。

そして理解されてもされなくても「イスラムが一番良いよ!」って勧誘されるという。

 

クリスチャンって言ったら勧誘はなさそうだけど、いろいろめんどそうだしなあ。

こういうときはどう言うのが良いんだろう。

 

以上ソマリ人レポートでしった。

 

 

昼飯はラクダ肉を食べる。

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目の前で豪快に切ってくれる。

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4ドルというそこそこ高い値段だったけど、量で納得。

ゆうに2人分ある。

硬くて味が薄くあんまりうまくなかったけど、ボリュームには満足。

 

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市場で会った人に渡された駐車許可証。

多分中古で流れてきた車の中にでも入ってたんでしょう。

くれた彼は、これが中国語だと思っていて、僕も中国人だと思っていたっぽかった。

ただ、実際は両方日本語日本人だったので理解可能!

 

 

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イカ市場。

そういえばスーダンのスイカがうまかったというのを思い出し、小さめなのを一玉買ってかえることに。

 

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ホテルで包丁を借りて、

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とりあえず1/4をカットしてみた。

 

カットして思ったが、なんか切り方に違和感がある。

 

もうちょっと細身の形のスイカをイメージしてたんだけどなあ。

切り方を間違えたな。

2回目に切るときに、半分じゃなくて3等分しなきゃいけなかったっぽい。

まあ食べれるから良いんだけど。

 

これじゃまるでエジプトのピラミッド型だ。

スーダンのピラミッドのように細くとんがってた方がうまそうだ。

 

てかよく考えたら、スイカ1個を切り分けるのって人生で初めてやったかも知れない。

 

後でいろいろ調べると、正しい切り方とか(もちろん理由も含めて)、種を取りやすくする切り方とかもあるんですね。

これはこれで勉強に。

 

ちなみに味の方はまーまー。

イカの選び方も調べたので、またどこかで試してみるかなー。

 

 

少しホテルでゆったりしてからもう一回外出。

今度はNaasa Hablood Cemeteryという墓地に行く。

 

この場所はGoogleMapを眺めていたら見つけた場所。

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よくわからないけど墓地のはずなのに写真が遊園地みたい。

本当にこんな場所があるのか?気になるので行ってみることに。

 

ホテルからは5kmくらいあったのでタクシーで行く。

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お約束のようにチャットを用意。

 

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墓地に向かう間にちょっと寂れたところを通った。

タクシーの運ちゃんに「悪い奴らが居るから気をつけろ」と言われる。

ここまで危険とは程遠かったソマリランドだが、それでもスラム街チックな危険な場所はあるのだろう。



墓地に到着。

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確かに景色は良い場所だが、遊園地らしきものなんてない!

騙された!!

あとでホテルの人にGoogleMapの写真を見せたら、「こんなのは見たことない。他の街のものじゃないのか?」だということ。

残念でした!

 

少しぶらついてからスラム街を通って帰ろうとする。

乞食的な人も少なく、子供もおばちゃんたちもけっこうフレンドリーに話しかけてくる。

そんなに治安悪くないなーとか思っていた。

 

 

だがスラム街を少し通り過ぎところで、2、3個何かが後ろから転がってきた。

後ろを確認すると数十メートル先で5、6人の子供(中高生くらいだろうか)が、こっちを見ている。

そしてまた飛んできたのは…石だ。

 

これまでも何度か石を投げられたことはあったが、ずっとスルーしてきた。

だが今日は違った。

 

なぜ違ったのかはわからない。

 

あれだけ市街の人たちが平和を強調するソマリランドで、唯一それを壊しつつあるのがこのクソガキたち。

しかも、他の国で投げてきたような年端もいかない子供や小学生ならまだしも、ある程度分別のつく中高生がまだこんなことをやっている。

 

一歩子どもたちのほうに距離を詰める。

するとあちらも動揺したんだろう。

遠くて表情はわからないが、完全に逃げる体勢に入ってしまった。

 

やばいな…。

 

もう一歩距離を詰めると、子どもたちが走り出す!

逃がすものか!!

 

砂利道の上をとにかく子供に向かって全力で走った。

走るのなんて半年以上ぶりだと思う。

サボりバネはバッチリだ。

 

 

一番遅いやつ(ずるくはない)に焦点を絞って必死で追ったのだが、残念なことに集落がある塀の中に完全に逃げられてしまった。

 

やってしまった。

これじゃ完全に「投石のいたずら」を「スリルのある鬼ごっこ」に変えてしまっただけじゃないか。

 

ただ、塀の外側にいたおそらくその家のおばちゃんに、なんとか身振り手振りで事情を説明し、クソガキを叱ってくれるように何度もしつこくお願いした。

伝わったかどうか微妙だったが、「OKOK」と言ってくれたので彼女を信じよう。

 

実はこの後もう一回、違う子供に石を投げられ、追い掛け、逃し、説教をお願いするというループを繰り返した後に、たまたま見つけたバスで市街地まで帰った。

 

 

石を投げてくる子供に自然に距離を詰めるにはどうしたら良いんだろう。

札束をひらひらさせながらニコニコして近づいていけば、あっちもあっけにとられて距離を縮めるのを許すだろうか?

 

 

まあ今回は失敗したが、やっぱりああいうのは放置しちゃダメだ。

子供が悪いことをしていたら、叱ってやるのは大人の義務だと思う。

ああいう輩は痛い目に合わないとわからない。

 

 

この後市街をぶらぶらしていたら、10歳もいかないような小さな僕の胸ポケットに木の実?みたいなものを入れるといういたずらをしてきた。

それを見ていた大人が近づいてきて、子供を本気でひっぱたいてしかっていた。

 

ムスリムって多少なりともそういう自治意識みたいなものがある。

今の日本には無くなったと言われているが…。

 

まあムスリムの場合は、一緒に毎日お祈りとかしてて顔見知りだろうしなあ。

そこいくと、近所でも赤の他人が多い日本では、そういうのは厳しいのかも知れない。

 

その後も街をぶらぶら。

 

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土をならすロードローラー

決して舗装工事をしてるわけではない。ならすだけ。

やはり公共工事にお金をまわせるほど、政府はお金持ちではないらしい。

それは折々で感じた。

 

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ソマリランドの地図のモニュメント。

 

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1988年の北部ソマリランドVS南部ソマリアの内戦の記念碑。

 

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こちらもそう。

このモニュメントを見ていると学生が話しかけてきていろいろ説明をしてくれた。

これは1988年の内戦で、ソマリランド(当時は独立宣言していなかったが)側が南部ソマリア爆撃機を撃ち落としたことを記念したものらしい。

この戦争を機に彼らは独立を決意。

人々はこのモニュメントを見てその戦争の悲惨さを思い出し、完全な独立を願う気持ちを再認識するらしい。

 

彼は「ソマリランドには産業がない。もっと工場を増やさなくては」と言っていた。

 

確かに市場にあるものはほぼすべて中華品だった。

まあ他の国でも似たようなものかも知れないけど、「ソマリランドでつくっているのは、ドリンクと石鹸だけだよ」なんて言っているおばちゃんもいた。

それだけ産業は乏しいんだろう。

 

いつかこの国が経済成長を成して、完全に独立できる日を願おう。

 

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マーケットをぶらぶらしてからホテルに戻った。

 

明日はもう少しハルゲイサを観光してから、エチオピアに戻ります。